転勤族歴が長くなるにつれて、自分の年齢もだんだんと上がってきます。
転勤族の妻にとって、就職に対する不安や悩みがつきもの。
- どこに転勤になっても使える資格が取りたい
- 今は仕事ができないけど将来的に役に立つ資格を取りたい
と考えている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩める転勤族の妻さんにおすすめの資格をご紹介します。
転勤族の妻が資格を取るのに注意するべきこと
よし!資格を取ろう!
資格の勉強を始める前に少し考えてみてください。
転勤族の妻は特に以下のことをよく考えてみる必要があります。
- 独学・通信講座で学習して、取ることができるか
- 国家資格など認知度が高い資格なのか
独学・通信講座でとることができる
教員免許・看護師など大学・専門学校などに入らないと取れない資格は、転勤族の妻にとっては取得するタイミングをよく考えなければなりません。
・在学期間中に転勤する可能性は全くない?
・実習中の家事・育児はどう負担する?
これらをクリアできるなら、大学等に通って資格を取るのもおすすめです。
それって何の資格?
取ったはいいけど、全国各地に転勤になっても使える資格でなければ生かすことはできません。
もちろん趣味で取る分には何の問題がありませんが、就職のために少しでも有利になる資格を取りたいと思っているなら、取る資格についてしっかり考えてみましょう。
このあたりを踏まえて、転勤族である私が「転勤族の妻がとるなら、この資格!」とおすすめする資格をまとめてみました。
- 医療事務
- 登録販売者
- 保育士
- 簿記
おすすめ資格①医療事務・調剤事務
医療事務として働こうと思うと、総合病院・クリニック、歯科、調剤薬局などで働くことになります。
医療事務・調剤事務の違いは働く場所。医療事務は主に病院での事務、調剤事務は調剤薬局での事務です。
医療事務の仕事は大きく3つ分けることができます。
- 受付・会計業務
- クラーク業務
- レセプト業務
医療事務は国家資格ではなく、民間の資格で十数種類もあります。
医療事務・調剤事務は資格がなくても就くことができます。
しかし医療事務の資格を取っておくと、いざ就職が決まったときに0からのスタートではなく、ある程度の知識がついているので何を言っているのかわからないという事態を避けることができます。
医療事務は主婦にとても人気の資格であり、自分の生活に合わせてパートや正社員など様々な働き方ができるのが医療事務のメリットと言えます。
おすすめ資格②登録販売者
登録販売者とは薬を選ぶ際に相談やアドバイスをするお仕事です。
主にドラッグストアや薬局などで働くことになります。
かつて薬の販売を許可されていたのは薬剤師または薬種商販売認定試験の合格者でした。
今は薬事法改正が改正されて、薬剤師ではなく登録販売者でもスーパーやドッグストアなどでも薬を販売できるようになりました。
資格を持っていると一般用医薬品のうちその9割以上を占めている第2類医薬品、第3類医薬品を販売することができます。
薬剤師は第1類も扱うことができますが、薬剤師の国家資格試験を受けるには大学の薬学部で6年間の薬剤師養成課程を修了しなければなりません。
それに比べ、登録販売者は受験資格の条件もなく、誰でも試験に挑戦することができます。
また、平成29年からセルフメディケーション税制度が導入され、ドラッグストアなどで購入した対象医薬品の費用を所得控除を受けることができるようになりました。
その影響もあり、薬局で薬を購入する人が増え、今注目度が上がっている資格です。
おすすめ資格③保育士
保育士資格は社会人になってもとることができる国家資格です。
結婚して、子育てを経験したことによって、「保育士」という仕事に興味を持つ方が少なくありません。
- 保育所
- お店・病院などの託児所
- 放課後児童クラブ(学童保育)
など、子どもを預かる場所での求人は非常に多く、保育士資格を持っていると就職に有利です。
平成28年度(2016年)から試験が年に2回(前期・後期)に増えたことも保育士資格を取る人が増えた一つの要因になっています。
保育士試験は筆記試験と実技試験の2つあり、筆記試験に合格すると実技試験を受験できます。
両方に合格すると晴れて保育士資格を取得することができます。
筆記試験では9科目全てに合格する必要がありますが、一度の試験で一発合格をする必要がありません。
保育士試験には、受験をして合格した科目は3年間有効となる「科目免除制度」が存在します。
つまり、3年間で9科目合格すれば筆記試験はパスできるので、忙しい方でも3年という期間を見据えて計画的に試験に臨むことができます。
おすすめ資格④簿記
スキルアップや再就職のために簿記の資格を取るのもおすすめです。
どの会社でもお金に関する部署・仕事はあるため、簿記の知識を生かすことができます。
事務の仕事に就きたいと思っている方は取っておいても損ではありません。
実際、事務職は女性に人気の職種で激戦区となっています。
しかし、簿記の資格があれば経理の仕事で再就職するのに有利です。
経理経験がない方は特に取得をおすすめします。
もちろん経験者の方が就職には有利ですが、同じ未経験者でどちらを採用するか悩んだとき資格保持者の方が採用されやすくなります。
一度経理経験を積んでしまえば、また転勤になっても今度は「経験あり・資格あり」とアピールすることができます。
簿記2級・3級は、年3回(6月・11月・2月)の試験を実施しています。
また、級の併願が可能(1.2級・2.3級といった感じ)であるため、一度に2級分挑戦することができます。
最近は年3回の統一試験とは別にネット試験も開始され、さらに資格取得のチャンスが多くなっています。
転勤族妻は資格取得にチャレンジ
- もうすぐ転勤がありそう
- 今は子どもに手がかかるから仕事に行けない
と仕事を始めることに躊躇しているなら、今が資格の取り時です。
仕事はできないにしても、家事・育児の隙間時間を利用して資格取得の勉強はできます。
働くことができる環境になったら仕事を探せばいいので、それまでにスキルアップに挑戦してみてはどうでしょうか。